世界の飢餓と私たちの食生活
忘年会から考える、世界の食とのつながり
【1人1食あたりの食べ残しの割合(%)】
食堂・レストラン 3.1
結婚披露宴 22.5
宴会 15.2
ホテル・旅館 13.0
出典:平成18年度食品ロス統計調査(外食産業調査)/農林水産省
12月を控え、忘年会のお誘いが少しずつ増えてきました。宴会から見える、日本の食と世界との繋がりを考えてみましょう。
宴会の定番メニューの1つ、鶏の唐揚げ。主な材料である鶏肉の自給率は67%と、牛肉の39%や豚肉の53%と比較すると多くが日本国内で生産されています。しかし、これら家畜の飼料となる穀物のほとんどは外国から輸入されたもの。もし外国からの輸入が止まると、自給率はいずれも10%以下になると言われています。私たちが普段意識しない部分でも、食生活を海外からの輸入に頼っている姿がうかがい知れます。
楽しい時間を過ごした後、テーブルに残った食べ物が気になったことはありませんか。農林水産省の調査によると、宴会で提供された料理の15.2%が、食べ残しとして捨てられているそうです。
食事やお酒をともにすることで人間関係を深める行為を人間は長く大切にしてきました。気の置けない仲間との交流を深めつつ、適量を注文することで食べ物を捨てる無駄を減らして世界の人たちと食べる喜びをわかち合う。そんな忘年会はいかがでしょうか。(2007/11/27)
家庭から捨てられる食べ物の量、約1000万トン
【主要先進国の食料自給率(%)】
アメリカ 128 イギリス 70
フランス 122 ドイツ 84 日本 39
出展:食料需給表/農林水産省
【食べ残しや廃棄をした理由】
(複数回答)
食卓に出した料理を食べ残した理由
・料理の量が多かった 72.8
・嫌いなものが含まれていた 10.2
・味がよくなかった 9.4
食品を使用せずに廃棄した理由
・食品の鮮度が落ちたり、
腐敗したり、カビが生えたりした 57.2
・食品の消費・賞味期限が過ぎた 51.3
・食品が中途半端に余った 10.7
出典:平成18年度食品ロス統計調査(世帯調査)/農林水産省
日本人の食生活は、海外からの輸入によって成り立っています。1年間に消費される約9000万トンの食べ物のうち、海外から輸入される食べ物の量は約5800万トン。また、国内で消費されている食料のうち国産でまかなえている割合を示す食料自給率はカロリーベースで39%と、主要先進国の中では最も低い数値です。
一方、日本では1年間で約2000万トンの食べ物が捨てられていて、そのうち58%が家庭の台所から出ています。ある調査によると、食べ残しや手付かずのまま捨てられている食品が4分の1を占めていたそうです。もちろん、野菜の皮、卵の殻、魚の骨などの食べられない部分は、この中に含みません。
もしこのような捨てられる食べ物の量を半分程度まで減らすことができれば、2600万人が日本人と同じような食生活を送れると言われています。日々当たり前のように出される食べ残しや、手つかずの食品をきちんと工夫して無駄なく食べることから始めてみてください。(2007/10/01)
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